川。

2007年6月2日 日常
川。
生まれたときからずっと眺めてきた川。
シロツメクサを摘んで花冠を作ったりお飯事をして遊んでいた河岸の草むら。
昔からある古い日本家屋の料亭。
ご近所付き合いをしてきた旅館。

何も変わっていないようで、全てが変わっている。
私も同じ。
変わることを軽蔑してきた自分と、変わらなくちゃいけないと思ってきた自分と。
「自我」が私にもあるとしたら、私のそれは幼い頃から変わっていないと思う。
物凄くわがままで物凄く臆病者で物凄く天邪鬼な私。
そしてとても寂しがりやで、でも自分の気持ちを素直に表現できない不器用者。
大人になることは汚いことだと思ってきた。
お金のことを口にしたり考えたりするのは汚いことだと思ってきた。
社会に期待されるとおりに生きることは「負け」だと思ってきた。
だけど、周りに、社会に期待されるとおりに必死に頑張ってきた自分がいる。
生きるためにはお金を稼がないといけないし、大人にならないといけない。
それが出来ない人が「負け」。

私はそうは思わない。
多数決の法則通り、皆と同じ方向を向くことに抵抗を感じる。
それゆえに自分を苦しめることとなる。
自分の中に、社会適応者の考え方と、反社会主義者の考えから両方が存在するから、その葛藤で引き裂かれそうになる。

川に流されたい自分と、流されてたまるかと必死にしがみ付いている自分とがいる。

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